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焼成加工について
2023.4.7(Fri)
ゴミがうまれた日
春爛漫になってきましたね。
今年は一気に気温があがり、桜もいっせいに開花した印象です。
今日の春の嵐で根こそぎ花は飛んでいきました。
明日花見をする予定ですが・・飲んで食べる方を楽しみたいと思います。
桜の花も美しく咲き誇ったあとは、花びらの掃除、その後は落葉の掃除と春秋掃除の日々が続きます。
花びらもゴミに最後はなってしまうのは何か虚しさを感じます。
先日、「暇と退屈の倫理学」という本を読んでいると、人類がゴミに困り始めた経緯が書いてありました。
原始時代の人類は、定住する前はいらなくなった物をそのあたりにポイポイと捨てても移動してしまうので、全然困らなかったそうです。次の場所へと、どんどん捨てながら移動していくのでゴミを処理する概念すら無かったんですね。
地球が温暖化してくると、森が広がり狩猟が前よりも出来なくなりました。そのため人間がついに農業に取り組み、定住を始めると移動ができないので、今まで捨ててきたゴミがずっとそこに残ってしまうことになったそうです。トイレも同じことですが、定住することで初めて人間はゴミと向き合ったということがすごく面白いと思いました。結果として貝塚などが残っているように、ゴミ捨て場をみんなで決めて快適な生活をゴミに侵されないように工夫をしていったようです。
人類はその後急速に人口を増やし、また一人当たりの消費量も飛躍的に伸びたために、ゴミの処理と資源の枯渇の2つの問題が次第に大きな要素になってきました。問題の初めの一歩は定住をはじめたこと。言われてみれば当たり前ですが、改めて考えると廃棄物と資源の問題は今後も色々なステージをたどって変化していきそうですね。